FSQ-80FC

壊れていた車(走れるけど)が無事に直ったり車検に通ったりしたので FSQ-80FC を購入しました.
FSQ-80FC お店で受け取り!

言わずもがなですが,タカハシの FSQ シリーズは、撮影にも眼視にも好適な「フォトビジュアル」を謳っている4~5枚玉の望遠鏡です.今やプレミアになってしまった FSQ-130ED だけが 5枚玉(Quintuplet)だったわけですが,今回の FSQ-80FC は小型ながらも 5枚玉ということで,近代的な他社の小型高性能屈折と近い立ち位置なのかと思います.
もともと FSQ-85EDP(Baby-Q) を6年前くらいに購入して使っていたものの,その後 TOA を買ったり ε を買ったり & 全く脚を増やさなかったりで気づけばお手軽眼視鏡筒になっていました(贅沢な…).フォトビジュアル,高い眼視適正を謳っているだけあって,これで昴などの星団を見ると針をついたような点像でとても気持ちが良く,眼視でも満足度の高い望遠鏡でした.

そんなこんなではじめは Baby-Q は手放してしまおうかと思っていたのですが,なんとか眼視で運用し続けたいなあと思い直し,手元に残すことにしました.
とんでもなく金欠になったら手放すかもしれませんが…

四の五の言わずにテスト

この時は小淵沢のペンションに泊まるイベントだったのでこちらで現地開封の儀.
FSQ-80FC 開封の儀!

鏡筒バンドとプレートを付けて,組み上げていきます.
FSQ-80FC 組み上げ

前玉です.Flat-field Supreme Quintuplet ですってよ.「愛のシュプリーム!」が流れ出しそうですね.カッコいい.
FSQ-80FC 前玉

夜も更けてきたので,まずは 6D をつけてフルサイズ周辺までを確認してみます.

EOS6D でベガ周辺
ベガをテキトーに真ん中あたりに入れて(全然真ん中になってないが…)30s 露光です.この時は EM-11 に乗せてガイドもしていないので星1/4個分くらい斜めに流れていますが,極端な片ボケ等や星像の崩れといった問題はなさそうです.

この時は南に高い林がありアンタレスや M8M20 は撮れなさそうだったので,対象を東から上ってきたサドル付近に変えてテスト撮影.他にも検証したいことがあった(後述)ので露光時間はあまりかけませんでしたが,いい感じに仕上がったかと思います.

IC1318 サドル付近

「IC1318 サドル付近」
2026年5月17日0時07分~ 山梨県小淵沢
FSQ-80FC
QHY268PH C
Gain 26/Offset 50/-20℃/180s*35
Optolong UV/IR Cut 2''
Total: 105min
タカハシ EM-11 Temma2 Jr., EM-200 TemmaPC Jr. + MGEN-3
Adobe Photoshop CC / PixInsight. without AI tools

FSQ-85ED の唯一の弱点?と言われた口径食による星割れが克服されているため全面にわたってスッキリした印象です.また十分な周辺光量のおかげで(APS-Cなので十分余裕があるというのももちろんありますが)フラットを全く気にせず楽に処理することができました.これは TOA-130NS+645 Flattener の場合とよく似ていますね.
コンディションは良い感じなので 80FC は撮影,85ED は眼視でこれからも使い分けていきたいと思います.これからの撮影が楽しみですね.

他に検証したかったこと:ASIAIR+Temma2 Jr.のガイド

FSQ-80FC の星像が見たかったのもありますが,今回はもう一つやりたいことがありました.今回の小淵沢には ASI2600MCAir 持ちの友人が来る予定だったので,これと EM-11 Temma2 Jr.でガイドができるのかを確かめたかったのです.この日友人は鉄道で来る予定だったのですが,乗っていたあずさが3時間近く遅れて大変そうでした.そんななのにカメラを貸してくれて感謝感激です.
ガイドの方ですが,結論から書きますと,余裕で可能でした.最近の赤道儀と比べれば速度は低速でしょうが,自動導入も可能みたいです.EM-11 を買ってから9年あまり,初めてこの赤道儀で自動導入をしました().

これで MC(MM)Air+EM-11 でのコンパクト撮影の道が開けました.
自分の中での購入優先度が MMAir>>AM3N になってしまったなぁ…(今はモノクロが欲しい)
でも今は圧倒的に鏡筒に対して脚が足りないのも事実…どうしたものか…機材妄想はつのるばかりです.

そうそう,FSQ 2台持ちの唯一の懸念は防湿庫の容量ですが,余裕で収まってくれました.めでたしめでたし.
FSQ-80FC 前玉

それでは.