天体画像処理研究会を立ち上げました

目次

  1. 1. あいさつ
  2. 2. 本会について
  3. 3. 活動目的と(勝手に考えてる)内容
    1. 3.1. 活動目的
    2. 3.2. 活動内容
  4. 4. 現在上がっている議論
    1. 4.1. チャンネルの切り分けについて
    2. 4.2. 議事録について

あいさつ

こんにちは.突然ですが「天体画像処理研究会」という,趣味で天体写真を撮っている方の画像処理勉強会のようなSlackグループを立ち上げてみましたので,簡単に紹介させていただきます.ありがたいことに,現在30名弱の方にご参加いただいております.

本会について

このSlackですが,天体画像処理について,ゆるい部分からマニアックな部分まで幅広く議論できる場にしていきたいと考えています.
この会を作った私の中での大きな目的は,現状の天体画像処理に関する「集合知」を形成することです。各々が撮影方法や画像処理について持論をもっているなかで、それを(現状よりもっと簡単に)共有できる場が必要であり,その共有された集合知のなかで各々が得られる知見,見えてくることが多いのではないかという考えがモチベーションとして存在します.
先日,samさんが立ち上げてくれた「ノイズ談義」一つとっても、あれだけたくさんの議論ができる(また興味をもって聞いてくれる人がいる)ということは,それだけポテンシャルがある領域だということだと考えています.
現状の問題点としては,知見を共有する場をTwitterや個人のブログなどにとどめてしまっていることが挙げられると思います.TwitterはTLを見ていない(特定の人をフォローしていない)と追えませんし,ブログも個人の活動頻度に依存してしまうという問題があります.zoomなどのオンラインミーティングも良いアイデアですが,個人情報などの観点から,あまり議事録を公にしにくいという問題点があると考えています.もっと気軽かつインテンシブにみんなで議論できる場が必要であると考えています.
この Slack には「運営チャンネル」が存在しており,今後の活動方針を12月程度までの期間をかけてざっくりと決めていく予定です.以下に運営チャンネルでこれまで話し合われた内容を記載しておきます.

活動目的と(勝手に考えてる)内容

活動目的

主に天体画像の処理について,知見を深め合う.

活動内容

  • 月1くらい(満月期~下弦など)で発表できる場を設ける.内容は画像処理でも,ハードに寄っていても構わない.ブログの内容を噛み砕いてわかりやすく説明するなどでもよい.特に発表する人がいなければなくてもいいし,電子観望会,雑談会,飲み会などを募集しても良い.
  • 画像処理に関する文献を読む(Inside PIとか?).輪読形式(違うところを読んで発表し合う,多くの知見を得られるが時間が必要),もくもく形式(同じところを読んでわからないところを質問し合う,多くは読めないが時間はかかりにくい)など.

現在上がっている議論

チャンネルの切り分けについて

※チャンネルをどう切り分けるかについてはかなり難しいところがあります.細かくトピックごとに切り分ければチャンネル数が増えて収集がつかなくなり、ざっくり切り分けすぎるのも一つのチャンネルの中で様々な議論が飛び交って結局Twitterと変わらなくなるという問題があるからです.
僕が考えている基本的なチャンネル構成は以下の通りです.

  • 質問チャンネル(とりあえずなんでも気軽に聞ける.スレッドで議論していけば流れにくい.)
  • pre-processing(Rawデータ→コンポジットまでについての処理に関するトピック)
  • post-processing(コンポジット以降についての処理に関するトピック)
  • data acquisition(Rawデータ取得までに関するトピック、ハード寄り)
  • software(画像処理ソフトに関するトピック.ソフトごとに分けるかは考え中)

以下,コメントです.

ぐらすのすち さん

・software(画像処理ソフトに関するトピック。ソフトごとに分けるかは考え中)

ハードウェアもほしいな、と思います(画処理の話ですけど……)


nagahiro さん
faceBookのコミュニティーみたく,作品をアップしてそれに対していろいろ議論する場所も欲しいですね。
SNSだとどうしても周りの目があるので,「すごいですねー」「すばらしいですねー」の応酬になってしまいがちなので,もっと率直に意見を言い合えれば良いのですが。そういう雰囲気ができると良いなと。
例えばデータを16bitTIFFでアップできるなら,2次加工は本人の許可なしでやっても良いというルールにして,「君のアンドロメダの色不自然ですよ。私ならこうするけどなー」とできると,私としては大変参考になります

だぼ
ご意見ありがとうございます。まず、画像を使ってあれこれ議論をするということには賛成です。ただ、slackにはファイルなどのアップロードに容量制限がありますので、別にアップロードできる場を設ける必要が将来的に出てくる可能性はあります。

nagahiro さん
アップロード場所はgoogledriveとか
どうにでもなりそうですね

だぼ
一方で、ただ作品をアップロードして終わり(たまになんか褒められる)、というだけの場にはしたくないという気持ちは私にもあります。何か手法AとBの結果を比較するために画像を利用したり、technical-orientedな場を作れたらいいなと思っています。
はい、アップロード場所についてはあまり心配していません。

nagahiro さん
facebookのコミュニティーとかも,元々はそういう目的で作られたと思うんですけど,「率直に意見を言い合う」のがなかなか難しいんですよね。その辺はアップロード側が何かしら工夫するのが良さそうですね

だぼ
そういう意味で考えると、あらゆるチャンネルで画像を用いて議論することになると思います。それらと単純に作品のアップロードをどう切り分けるかは考える必要があります。目的を単純化して、「誰でもいじれる共有素材を提供できる場」というふうにするのはありかもしれません。

nagahiro さん
賛成です

だぼ
「率直に意見を言い合う」というのは、そういうことができる雰囲気を作っていくしかないのかなー…と個人的には思っています。
あとは、「いいね」みたいなものの存在って大きいと思うんですよ。
良い作品はなんとなく見て脳死でいいねを押しがちだったり、先程おっしゃっていただいたように周りの目があるのでそういった反応の数を気にして意見できない、みたいな。
slackではスタンプを無効化したチャンネルを作ることはいまのところできなさそう(なにか方法はあるかも)ですが、ルールとしてスタンプをできるだけ使わない(あるいは禁止にする)というのは有効かもしれません。

議事録について

議事録をどこにためていくかを考えています。Trelloやscrap box?などが挙げられそうですが、なにか有用なツールなどをご存じの方は教えてくれると嬉しいです…。

以上です,冒頭は硬い感じのことを書きましたが,実際はのんびり議論を進めていきたいと思っています.他にもこんなことをやりたいみたいな意見のある方は是非この記事や私の Twitter に書いていただけると幸いです.もちろん Slack の方に書き込んでいただいても構いません.
参加はこちらからです.
それでは,来月くらいから活動していきたいと思いますが,また何か動きがあったら記事にするか追記したいと思います.