星ナビ掲載,キャンプと久々乗鞍

星ナビ「ネットよ今夜もありがとう」コラムに弊ブログが紹介されました

9月5日発売の星ナビ2022年10月号に掲載させていただきました.投稿写真ではなく,「ネットよ今夜もありがとう」という天文を楽しむ人のブログやホームページを紹介するコラムです.毎度お世話になっているM&Mさんからのバトンです.もともと天体写真界隈(ネット)ではそこまで親密な友人関係を作ったり,特定のグループに所属しないように心がけていたことや,Twitter などで見かける方々はすでに紹介されているだろう(バトンを渡す相手を見つけるのが大変だろう)という勝手な思い込みがあったので,正直載ることはない,仮に指名があったとしても断るだろうと最初は思っていました.が,M&Mさんからの指名とあってはそのご厚意を無下にするわけにはいきませんし,よくよく見てみると自分を含め意外と紹介されてない人はいるみたいなので,バトンを引き受けることにしました.とはいっても300字程度の紹介文を書いて,あとは先方の方がよしなにやってくれるので,大変なことは全くありませんでした.

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2022年前半の遠征を振り返る(その2)

こんにちは

またまた久々の更新となります.
今年はだいたい月一くらいのペースで星見に遠征しています.5月は,前回の記事で清里原村に行った際の記事を書きましたが,後半は栃木県の育樹祭記念広場へ,6月は戦場ヶ原へ行きました.普段はあまり遠征で訪れない北関東のシーズン(?)です.

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2022年前半の遠征を振り返る(その1)

お久しぶりです

今年に入ってから,遠征記を全く書いていないことに気づきました.原因は TOA を使うようになったことでしょう.眼視というのはメシエマラソンのような修行をしない限り,また機材重量を特に気にしなければひじょうに楽なもので,観望地に着けば機材をドンと置いて,極軸はなんとなく極望にポラリスが入るように合わせ,ケーブルも電源とコントローラの二本のみです.自分で好きな天体を眺めるもよし,一緒に居合わせた人に見てもらうもよし.TOA のような収差の限りなく少ない光学系では月をみただけでもすごいすごいと言ってくれる.まあ気持ちが良いですよね.別に僕がすごいことをしているわけでもなんでもないんですが,それでもその場にいる人たちとリアルな星空の光の感動体験を共有できるのは,Twitter に写真を上げていいねが付くことに比べて代えがたい充実感を得ることができます.
要するに,ネット上の交友関係より星空の下のリアルな人間関係,人間関係よりは花鳥風月というメンタルになってしまったのです.「最近の人間が何に幸福を感じるのかということは人間関係のトピックばかりであるが,それは危険なことでもある」というのは有名な某中高の大先輩の言葉ですが,自分はおそらく周りの人間よりも花鳥風月に振りすぎた結果,そのメリットとデメリットの両方を受けているということになるのでしょう.ブログ執筆をするまでもなく,動画を作るまでもなく,趣味として満足してしまっているということです.天文趣味を続けることとそれを発信し続けることは,自分の中では全く別のモチベーションなんだと思います.ただそう捉えるのは逃げでしかない,これではいけないという思いもあるので,これからも気が向いたときにのんびりやっていきます.特に動画は全然やれてないですし.

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PJSR (PixInsight Script) コーディングTips

前置き

あぷらなーと氏発案の「クールファイル補正法」を行う PixInsight スクリプトを書いてみました.スクリプトの導入方法や使い方の詳細は,本件言い出しっぺのだいこもん氏の記事をご覧ください.
GitHub はこちら.バグなどを見つけた方は Pull Request を出すか Issue にスレ立てをお願いいたします.
本記事では,PixInsight スクリプト(PJSR)を書く上で気づいたことを短くまとめておきます.これから PJSR を触る人の参考になると良いかなと思います.

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PixInsight Class Library を自作プログラムから呼び出してみる

あいさつ

こんにちは.突然ですが,皆さんは PixInsight Class Library(PCL)をご存知でしょうか.PixInsight 内部の機能がプログラムの形で提供されています.

The PixInsight Class Library (PCL) is a C++ development framework to build PixInsight modules.
PixInsight modules are special shared libraries (.so files on FreeBSD and Linux; .dylib under macOS; .dll files on Windows) that communicate with the PixInsight core application through a high-level API provided by PCL. Along with a core communication API, PCL includes a comprehensive set of image processing algorithms, ranging from geometrical transformations to multiscale analysis algorithms, most of them available as multithreaded parallel implementations. PCL provides also rigorous and efficient implementations of essential astronomical algorithms, including state-of-the-art solar system ephemerides, vector astrometry, and reduction of positions of solar system and stellar objects.
PixInsight Class Library― by Pleiades Astrophoto S.L.

私は普段 Rust と呼ばれるちょっとモダンなプログラミング言語を使っているのですが,C++ との Foreign Function Interface(FFI)を学んでいるうちに,あれ,これ PCL も呼べるんじゃね?ということに気づいたので,せっかくならやってみることにしました.

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